ベネディクトの呪詛

たまには読んだ本のことでも。

「集団主義」という錯覚―日本人論の思い違いとその由来

宇多さん推薦ということで図書館で予約してました。端的に言うと「日本人はとくべつ集団主義っていうわけじゃないしアメリカ人もとくべつ個人主義っていうわけじゃない。行動の多くは状況に左右される。他の文化を単純な形で規定してしまうといい方向に進まないよね」ということだと思います。タマフルの放送でもさんざん言われてましたが、これ本当にびっくりするほどわかりやすく良い本でした。註も読んだ方が面白い。

おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

こちらはかなり引用が多いのでぱらぱらと。論調は攻撃的ですが、バイアスに引っかかったままでいると危ないよ、データの検証なしにうかつなこと言っちゃいけないよ、というのは上と共通するかも。一応自分も若者だと思っているので若者論批判は気になる。