日記に書くようなこと

図書館での時間はいい。だいたい入口近くの、シャラーンコロコロンみたいな機械の音を聞きながら勝手な時間を過ごす。出るときに自分の卒業した高校の生徒が前を歩いているので目で追う。見た目について意識過剰か無頓着過ぎて妙な格好をしている娘の多い高校だけれど、彼女は黒ストッキングの上に黒ハイソックスといういかした格好をしている娘だった。女子高生というのは存在だけで視線を集めずにいられない生き物だ。ナオコーラさんのエッセイを読んで素敵な気分になっていたのでそのときは思わなかったけれど、今になって「こんな先輩でごめん」と思う。浦和駅の工事はおそらく進んでいる。東口の片方の改札が使えない。全て出来上がる日がほんとうに来るのかは想像もできない。言語感覚がひりひりして事変の顔とかブラックアウトが刺さってくる。
最寄り駅に着くと、通夜の案内で珍しい名字の札を掲げる人がいる。不謹慎ながら、得をしたような気分。ホフの、夏の曲を聞きながら自転車を漕ぐ。音楽を聞きながらの自転車運転は、いつか怒られるのだろうか。
ドラマを見る集中力がなくなった。トライアングルは見るつもりでいたけれど、今日はやめた。頑張って見るドラマって何なんだ。ありふれた奇跡だけ見られればいいかな。
後輩と新たにマイミクになったので日記を全部見る。誕生日は覚えた。人との距離感がわからなくなる夜。最近の自分は様子がおかしい。それともずっとおかしくて、気がつかなかっただけなのか。
夜中になって、2日前に来た友人のメールに返信していないことに気がついた。ごめん。取り込み中に読んでしまったものだから。2月は暇です。